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執筆者の写真脇村 拓嗣

その後 -離島停電-



11月中旬に海底ケーブルの完全復旧を終えた。調査や工事のために1週間程度の停電が2回あったものの、天候にも恵まれたので大した不便は生じなかった。

復旧してもらえるのはもちろんありがたいが、たった一人のため(島内に複数の契約者がいるが、住んでいることが重要らしい)に膨大な費用をかけるのは申し訳ないと思っている。


しかし一方で、地元の工事関係者からすると仕事ができるので良いことらしい。

喜びの笑みを浮かべて私に話しかけてくるおじさんもいたくらいだ。

災害などの復興、復旧といった類の出来事は見方を変えると金の成る木なのだ。理解はしていたが、体験すると複雑な心境となる。


今回、不謹慎だとかそういうことを思ったわけではない。

ただ、海に囲まれ、人のいない離島でも社会システムの内側にあることを再認識した。

松島も、社会の歯車の一部なのだ。

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